2016年11月20日

又候

「またぞろ」。

八っつぁん、熊さん、ご隠居さん、といった情景に似つかわしいような、なんとも不思議で可笑しみのある語感をもった言葉ですね。そしてこれまで全く意識のそとにあった、それにあてる漢字としての「又候」。これ又あらためて眺めてみると、語のもつ風情を表わす小粋な姿かたちのようにも思えてきたりして。

そんな表題を冠した展覧会にこの週末より参加させていただきます。

会場となる『座辺身辺』は、本展の出品者のひとりでもある陶芸家の片瀬和弘さんのアトリエに併設されたギャラリースペースとなります。かねてから折々にお話しさせていただく機会があり、作品、お人柄ともに他にない魅力を感じさせる方との印象を抱いていましたが、この表題ひとつをとってみても、その洒脱さには参ってしまいますね。

ま、ようは参加者としても観覧者としても、とても楽しみな展覧会な訳なんです。



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  『又候 座るもの 飾るもの』

    2016年11月26日(土)〜 12月5日(月)
    11:00 〜 19:00 (会期中無休)

    腰掛・棚
     浅井征治 木 、小西光裕 金属
     名古路英介 木漆 、宮崎栄一 金属
    
    棚へのアプローチ
     大中和典 陶 、安永正臣 焼物 、片瀬和宏 陶

   座辺身辺
    愛知県豊田市高橋町2-16-4
    tel 0565-88-5615


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本展では、木と金属を素材とするつくり手が腰掛・棚を制作し、やきものの作家が手掛けた品をそれらの棚にしつらえるかたちでご覧いただけるとのこと。

個人的にも、うつわなどの小品に向き合うことで修められた技術や考えを、かつて仕事の中心としていた家具制作にあらためて反映させることができたら、といったことを昨今おぼろげながら考えはじめていたこともあり、折良い機会と意気込んで取り組ませていただきました。

ある種、試作的な段階の品も含まれるかと思いますが、小椅子や小棚など5、6点ほどの出品を予定しております。新たな仕事の展開の端緒となる(かもしれない)展覧会、作者のこれからを見わたす視座よりご覧いただけたら嬉しく思います。



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posted by nakoji at 23:36| お知らせ