2011年12月14日

MEETING TABLE

長らくごぶさたしていましたので、久しぶりに作例を紹介させていただきますね。
先日、ご依頼主にお届けしたばかりの会議卓です。

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オフィス用の什器ですので、ご覧の通りこれといったデザイン上の特徴を持ったものではありません。しいて言うなら、ご依頼主の好みに従って重量感を(というか実際の重量も)十分に備えた印象に仕立ててあるといった点でしょうか。

ただ、ご要望の一つに「移動・保管時の利便性のために分解ができること」という条件がありましたので、構造的な面ではちょっとした工夫が施してあるんですよ。具体的には「天板」、「脚」、「脚同士をつなぐ貫」という3つの部材に分解できるようになっています。

通常、家具において分解可能な構造(「ノックダウン構造」などと呼んだりしますね)をとる場合には部材の連結用に金具を使うのが一般的なんですが、今回は金具を用いることなくそれを実現する工法を採用してみました。

接合部の組み手が表面に現れないような形をとっているのは、恥ずかしながら制作者の好みを少し加味させていただいた結果でして・・・。

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個人的な思いとしては、金具を用いていない家具について、それを根拠に「優れたものだ」とするご意見には賛同する気になれないのですが(というよりはノックダウン構造などには誰にでも容易に扱うことができる連結金具を用いるのが常道かなと思っています)、今回はご依頼主のお好みやご予算、分解の頻度やその際に制作者がアフターケアできるか否かといった点を考慮してこのような構造としました。

ま、「このような類のご要望にもお応えしますよ〜」というちょっとまれな事例の一つ程度にお考えいただければと思います。

本館の【作例】-【家具】には別アングルからの画像も掲載しています。

それにしても、当方のような手狭で乱雑な町工場の一室で大きな家具の撮影をするのはなかなか骨が折れる仕事です。郊外のすがすがしい環境の中、十分なスペースをとって悠々と作業をされている同業者の方々が羨ましいですね〜。

posted by nakoji at 18:53| 作例